会社を辞めたくなる理由と対策

IT企業に勤めるエンジニアが仕事を辞めたくなる理由として、まず1つは仕事のスケジュールが不規則になりやすいことだ。エンジニアは納品日に間に合うよう、システム設計や構築を行う。しかし、例えばシステムを作っている途中で、顧客の希望で仕様が変わることがあるが、それに伴って納品日も後ろ倒しになるのかと言うとそうとは限らない。納品日が据え置きとなると、スケジュールは過密にならざるを得ないのだ。残業したり、泊まり込みで作業したりと過酷な仕事の繰り返しで、心身を削られていくエンジニアも珍しくない。

過酷な業務は、プライベートも圧迫する。ほとんど会社で過ごし、自宅には休みに帰るだけと、スケジュールが詰まってなかなか休暇もとれないのだ。このような環境でストレスを解消することは、ほぼ不可能だろう。もっとプライベートを充実させられる仕事を望み、今の会社を辞めたいと考えるエンジニアもいる。その他、自分の裁量で業務を調整できないことに不満を抱え、退職することもあるのだ。会社に勤めているエンジニアは、仕事を選べない。例えどんなに無茶なスケジュールでも、上から言われれば努力せざるを得ないのが現状だ。

また、現場をよく知らない営業との間に、進捗に関する摩擦が生じることもある。こうした会社勤めゆえの問題を解決するため、独立してフリーランスになる人も少なくない。フリーランスならではの大変さがあるが、会社勤務より自分の裁量で決められる部分が多くなるため、働き方の一つとして考えてみるのも良いだろう。